SONY TCK61 リミテッドオーディオ機器

カセットデッキの黄金時代(1979年頃～1988年）の初期の傑作と言って過言ではありません。１９８１～８２年発売ソニーには珍しく中高音域が明るめの音像で、繊細さを十分堪能できます。
リミテッドは、色も濃くかなり沢山のマニアが飛びついた人気商品でした。
　　内部は特に凝っているところはありませんが、シンプル、イズ、ベストで、音質はヘッドのよさだけで勝負しているところがあり、柔らかで独特の雰囲気があります。ソニーの場合、オーディオ開発の担当者がテープヒスを相当嫌っていたのか知りませんが、音質が中音域、高音域に暗めで伸びがない場合が多いです。
明らかにこの場合、テープの雑音は抑えられます。
定位もはっきり解るようになるのでクラシック音楽などには最適かもしれません。特に５５５シリーズの場合はこの状況を感じますが、TCK６１は、明るめでPOP,JAZZ,女性ヴォーカル等の高音部分が綺麗に再生されます。磁気テープの場合はこの高音域、中音域が分厚く、グラデーションがかかっているようにも聞こえるところが醍醐味であります。この高音のダイナミック感は、音の歪みのようなものですが、それが聞く者にエモーショナルで感動的な表現を生み出します。デジタル機器ではそれがないのでスカスカに聞こえます
　　　録音、再生　整備確認済です
他にやや古い機種ですので、早送り巻き戻しが鈍いところがあります。
これはテープを走行させるアイドラーが他社と違いゴムを使用せずに、硬化プラスチックのギアを使用していて、モーターのトルクの振動で進みと戻りを振り子のように移動させてリールを回転させています。
経年劣化で動きが悪く、グリスや潤滑剤を塗布してもあまり効果ない事が多いです。巻き戻しはすぐ反応します。早送りが1秒位かかる事があります。他、再生、録音には気にかかるところはありません。
リモコンは付属しません。送料は着払いになります。
発売時は59800円、現在価格で言うと65780円になります。
カセットデッキ好きな方ならお分かりと思いますが、デッキの場合は音質はメーカーの違い機種の違いで、相当な音質の変化があり、皆独特の音場を再現します。
マスターデッキと言うより、セカンドデッキです。
中級者向けの普及機でしたがその後の一部の高級機器より音は良いです。
2台写っていますが1台のみ販売になります。